解体工事について

近隣への配慮万全の事前準備

01.各種届出

解体工事前には、届出しなければなりません。
解体工事で必要な届出には次のようなものがあります。

●建設リサイクル法の事前申請
●建設工事計画届
●アスベスト除去に関する届出
●道路使用許可申請

基本的には、当社スタッフが届出を行いますが業者や届出内容によっては、依頼主がしなければならないものもあるので、当社スタッフと相談しながら進めていきます。

02.解体の事前準備

解体工事の事前準備としては次のようなことがあります。

●近隣への挨拶まわり
●ライフラインの停止・撤去手続き
●アスベストの調査

解体工事では、騒音や振動・粉塵など近隣へ悪影響が懸念されます。
事前に、近隣へのご挨拶で解体工事に理解してもらうことが大事です。
基本的には、当社スタッフが挨拶回りをしますが、依頼主も帯同され挨拶することで印象がよくなりますのでお勧めします。
また、解体工事前にはライフラインの停止・撤去が必要となります。

●電気、ガス、電話
●インターネット
●セキュリティサービス

契約会社に連絡し、停止手続きをしておきましょう。
ライフラインは停止だけでなくケーブルなどの撤去なども必要なので、依頼時に解体に伴う撤去も依頼することが必要です。
停止・撤去には1週間程度要するので、できるだけ早めに手続きを済ませるようにしましょう。ただし、水道に関しては解体工事で必要なので停止しないようご注意ください。

解体工事前までの費用の清算をしておきましょう。築年数の古い住宅や建物などにはアスベストが使用されている場合があります。

アスベストは、解体工事で飛散することで作業員や近隣住民への健康被害が懸念されるため、特別な処理が必要になります。
2006年以降はアスベストの使用が禁止されていますが、それ以前の建築物では使用されている可能性があるので、事前に調査が必要になります。
調査の結果アスベストの含有が発覚した場合、追加料金が発生する可能性があるのでご注意ください。

03.外構の解体

重機の搬入や足場の設置のため外構を解体します。
庭木やカーポート、ブロック塀など外周りを解体・撤去し、外構解体後に足場や養生を設置していきます。

04.屋根や内装の解体

足場と養生を設置後に解体工事を開始します。
屋根と内装を手作業での解体から始まり、屋根材や断熱材・建具・内部造作など解体できるものはすべて手作業で解体するのが一般的です。
解体工事は重機で取り壊すイメージされる方が多くいらっしゃいますが、
実際の解体工事では重機での取り壊しの前に、手作業で解体し廃棄物を分別していきます。
解体工事で出た廃棄物は細かく分別処理することが義務付けられているため、手作業での解体が必須です。

05.基礎を含む建物本体の解体

手作業での解体後に、重機を使って基礎や建物本体の解体に着手します。
解体作業が始まると、騒音や振動が大きくなるので、実際に確認することをおすすめします。
どれくらいの騒音や振動なのかを確認しておくことで、後々近隣からクレームや工事中のトラブルにも対応しやすくなるでしょう。
また、基礎解体中に地中埋設物が見つかる場合があります。
地中に埋まったコンクリートがらや井戸などが発見されると、それらの処理が必要となり追加料金が発生します。
地中埋設物は撤去しなければ地盤が弱くなり、次の建築の際に問題となるので必ず撤去しておく必要があります。
撤去に際して、地面を掘り返さなければ全容が判断できないため、追加費用が発生する場合がありますのでご留意ください。

06.整地・清掃

解体工事終了後、地面を平らにならし、周辺を清掃して工事完了です。
工事完了後は、依頼主立ち合いで最終確認をします。
また、工事後には近隣へのお礼と報告するようにしましょう。
工事完了後、速やかに近隣へ挨拶することが重要です。
工事直後であれば、もし近隣からクレームが入った場合でも当社が対応可能ですので、早めにあいさつしておくと安心です。

07.建物滅失登記

解体工事が終わったらすべて終了という訳ではありません。
解体工事後には、建物が無くなったことを登記する建物滅失登記が必要です。
取り壊し証明書やマニュフェスト(廃棄物の処理証明書)などの必要書類を揃えて法務局に申請しましょう。
ご自分での申請が難しい場合は、家屋調査士へ依頼することも可能です。
また、解体業者によっては代行やサポートしてもらえる場合もあるので、ご相談ください。
以上のように解体工事にもさまざま手順があり、日数も掛かるので、これらの流れを把握したうえで、解体工事をご依頼いただけるようお願いいたします。


注記

解体工事と言ってもただ建物を重機で取り壊すだけではなく、さまざまな種類や工法を適切に組み合わせて、手順を追って工事するものです。
解体工事を依頼するうえでは、違法工事にならないように業者の資格や工事内容などを理解しておく必要があります。
この記事を参考に、解体工事の知識をつけ解体工事をトラブルなくできるようにしましょう。

TOP